穿刺手技を知ろう

針の刺し方のコツ

穿刺の方向

穿刺の方向は、末梢から中枢へと決まっています。

 

静脈には、血液の逆流を防止するための静脈弁がついています。

 

静脈血は、末梢から心臓(中枢側)に向かって流れているため、
弁もそれに沿ってついています。

 

ですから、中枢から末梢に向けて穿刺すると、
針の先端が静脈弁に当たってしまい、
採血や滴下がスムーズに行かなくなったり、
弁自体を傷つけてしまうことがあります。

 

ですから、穿刺の方向は、末梢から中枢に向けて行ないます。

引っ張る!

血管を逃さないために、あいている手で穿刺部位の皮膚をまっすぐ手前に引っ張ります。

 

つまり、皮膚を緊張させながら穿刺します。

 

しかし、血管の上を押さえてしまうと、血流がなくなり
怒張しなくなってしまいますし、強く引っ張りすぎれば血管が扁平し、
刺しにくなります。

 

様子を見ながら適度な力加減で行なうようにしましょう。

刺入角度

採血の場合の刺入角度は20〜30°くらいです。

 

躊躇せず一気に刺しますが、勢いをつけるのではなく、
スムーズに刺すようにします。

 

刺入角度が浅すぎると血管までの距離が長くなり、
痛みや出血のリスクが高くなります。

 

針が血管に入ったときには、手に、「プチッ」という感触が伝わります。

 

血液の逆流を感じたら、血管を突き破らないように、針の3分の1まで挿入します。

 

真空採血でも、シリンジ採血でも、穿刺方法は概ね同じです。