穿刺手技を知ろう

ルート交換のタイミング

ルート交換のタイミング

刺入部の頻回な開放、長すぎる閉鎖は、
感染のリスクを高めます。

 

感染予防のためには、適切なタイミングで
ルートを交換することが必要です。

交換は72〜96時間の間

CDCガイドラインでは、末梢静脈カテーテル交換の間隔は、
小児や清潔保持が必要な場合を除き、72〜96時間の間としています。

 

この72〜96時間の間に交換することが推奨されているのです。

 

72〜96時間というと丸一日の時間差がありますが、
この間であれば感染率に違いがないとされているため、
タイミングを計って交換することが必要です。

 

ただし、緊急時の下で留置された末梢静脈カテーテルでは、
清潔が確保されていない状態は「48時間以内に交換すること」としていますし、
48時間以内、72〜96時間以内であれば、
必ずしも感染が起こらず安心ということではないので、
こまめにチェックすることが必要です。

 

・小児

 

小児に関しては、定期的な交換は推奨されていません。

 

刺入部を十分に観察しながら、必要に応じて交換をします。

 

・例外

 

ターミナル期などで、血管に脆弱性・硬化が現れ、
血管確保がしにくい患者さんの場合は、
時間ごとの交換にこだわらず、感染の有無で交換時期を決めることもあります。

交換のタイミング

交換のタイミングは、艦船徴候が見られた場合は「すぐ」です。

 

ですが、それ以外のときは、交換期間内であれば
いつ交換しても問題はありません。

 

最も適しているのは、日勤帯で、スタッフに余裕のある時間帯、
業務が立て込んでいないタイミングに行なうのが最も良いでしょう。

 

夜間など、スタッフの数が少ない勤務帯での交換は、
万が一トラブルが起きたときに十分な対応ができないリスクがあります。

 

余裕のある時間帯にタイミングをあわせ、
緊張を和らげ、先輩などからの助言も得ながらスムーズに交換しましょう。

 

また、入浴ができる患者さんであれば、
必然的にルートを外すことになる入浴時間なども
タイミングの一つになります。

 

場合によっては、交換のタイミングにあわせて
入浴時間を設定するなどの考慮も必要です。

直ちに交換が必要なとき

ルートの交換は、CDCガイドによると小児や清潔保持が必要な場合を除き、
72〜96時間の間に・・・と推奨されています。

 

ですが、刺入部に発赤や腫脹、熱感、疼痛というような
合併症の徴候が見られたとき、
患者さんからの訴えがあるなど感染徴候が見られた場合は、
すぐにルート交換をします。

 

感染徴候が見られた場合のルート交換は、
感染の悪化予防を第一に考え、CDCガイドラインの推奨期間にはこだわりません。

 

むやみに交換すると、感染管理上、また経済上の無駄になりますし、
患者さんにも負担がかかります。

新しいルートを確保してから抜去

点滴セット全体、或いは留置カテーテルの交換を行なうときは、
いきなり古いカテーテルを抜いてしまうのではなく、
まず、新しいルートを確保してから抜くことが必要です。

 

特に、血管確保が難しい患者さんの場合は、
新たな静脈路を確保してから、古いカテーテルを抜きます。

三方活栓の使用ではキャップは捨てる

三方活栓の使用では、感染予防のために、キャップは捨てます。

 

側管を接続するときは、
感染を予防するために、側管注入口をアルコール綿でしっかり消毒し、
ルートを接続します。

 

最近は、三方活栓は細菌が繁殖しやすいとされ使用が控えられています。
ですが、やむを得ず使用する場合は、
注入口側の消毒には十分な注意を払うようにしましょう。

 

消毒する際のアルコール綿は、単包式のものを使ってください。

 

側注するために注入口から外したキャップは捨て、
注入後は滅菌された新しいキャップをつけます。

ドレッシング材の交換時期

留置カテーテルの固定には、
滅菌透明ドレッシング材、若しくは滅菌ガーゼを用います。

 

激しい発汗や出血、滲出液が認められた場合は
ガーゼを用いますが、
このような症状がない場合や改善されたら、
透明ドレッシング材を用いて固定します。

 

汗によってはがれやすい場合は、
不織布ドレッシング材が比較的安定します。

 

このドレッシング材の交換時期は、
CDCガイドラインでは湿ったり緩んだり
明らかに汚れたりした場合としています。

陽圧ロック(陽圧フラッシュ)を必要とするとき

間欠的な輸液が必要な場合、
毎回の穿刺を避けるため陽圧ロック(陽圧フラッシュ)を行ないます。

 

陽圧ロック(陽圧フラッシュ)は、
ルートをキープしておくために必要な手技です。

 

・生食ロック

 

生食ロックは、ルートを生理食塩水で満たします。

 

以前はヘパリン生食でロックしていましたが、
ヘパリン生食の汚染による感染や、
生食のみでも効果に差が生じないことが報告され、
近年は生食ロックが浸透してきています。

 

陽圧ロックは、ルート内の陽圧を保つことがポイントです。

 

生食を注入しながら注射器を抜くという手技が必要で、
慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、
慣れてしまえばそれほど難しい手技ではありません。

 

・陽圧ロック(陽圧フラッシュ)の手順

 

陽圧ロック(陽圧フラッシュ)は、以下の手順で行ないます。

 

(1) ロックするカテーテルの注入口を消毒する。

 

(2) 空気を抜いた生食入り注射器をカテーテルに挿入します。

 

(3) 生食を注入し、注入しながら注射器を抜き、陽圧を保ったままクリップで留めます。