穿刺手技を知ろう

血管外漏出のとき

血管外漏出のときは「止める」

点滴中に赤い発赤や腫脹など、痛みを伴った皮膚の異常が現れたときは、
血管外漏出の可能性があります。

 

血管外漏出であるかどうかは、血液の逆流があるかどうかを確認すると分かります。

 

血液の逆流が認められたときは、漏出はしていないと判断できます。

 

ですが、血管壁自体がもろくなっている場合は、
逆流があっても漏れ出てしまう可能性もあるので、
注意深く診ることが必要です。

 

血管外漏出が疑われる場合は、すぐに投与を中止し、
投与されている薬剤が何であるかを確認し、
皮膚障害の重症度に応じた対応をします。

 

カテーテルやルート内に残った薬剤を吸引し、
陰圧の状態にして留置カテーテルを抜きましょう。

 

その後は、薬剤の種類や皮膚障害の程度によって対応が異なります。

 

医師に状況を報告し指示を待ちましょう。

 

処置に自信がない場合は投与を止めた時点で応援を呼びます。

 

血管漏出のリスクが高い患者さんも多いので、
あらかじめ確認し、当てはまる場合は十分に観察を行ないます。

 

* 血管外漏出のリスクが高い患者さんとは

 

 ・留置部位が足背または手背の静脈である。
 ・抗がん剤や抗菌薬などを混注している。
 ・血管が細く脆弱である。
 ・片麻痺や頚椎損傷がある。
 ・意識障害がある。
 ・高齢者や乳幼児である。
 ・咳、嘔吐などの症状がある。
 ・就寝時も持続点滴が必要である。
 ・輸液ポンプを使用している。

冷罨法と温罨法

冷罨法と温罨法では、血管外漏出に対する効果が異なります。

 

・冷罨法

 

冷罨法は、炎症を軽減させる効果があります。

 

・温罨法

 

温罨法は、薬液の吸収を促す効果があります。

 

以上のことを踏まえ、血管外漏出のときは、
近年は、一般的な輸液製剤や抗菌薬の場合は
炎症を適度に抑えながら治癒効果を高めるための
冷罨法(20℃前後)を行うことが多いです。

 

薬剤によっては、炎症の程度や漏出した薬液量に応じ、
冷罨法か温罨法を選択する場合もあります。

 

高度な皮膚障害をもたらす危険性のある薬剤の場合は、
対処方法とあわせ、医師の指示を仰ぐようにします。