穿刺手技を知ろう

自己抜去してしまった場合

自己抜去してしまった場合

患者さんの日常生活に支障がないように配慮しても、
就寝中の寝返りや移動時にルートを引っ掛けてしまって
留置カテーテルが抜けてしまうことがあります。

 

認知に障害のある患者さんは、ルートが気になり、
自分で引き抜いてしまうこともあります。

 

トラブル回避の観点から、
このような自己抜去(事故抜去)を移動することは、
とても重要です。

出血を確認する

留置カテーテルが抜けていることを発見したら、
まず点滴を止め、次に怪我や出血がないかどうかを確認します。

 

出血を認めた場合はすぐに止血し、
カテーテルの先端が体内に残っていないかについても
確認をしましょう。

 

・出血傾向のある薬剤

 

非ステロイド系抗炎症薬、抗菌薬、抗凝固薬、抗血小板薬、血栓溶解薬、
抗がん剤、抗アレルギー薬(トロンボキサンA2合成阻害薬)

投薬内容を確認する

患者さんが、抗凝固薬を服用している場合や、
出血傾向にある場合、大量出血を起こすことがあります。
すると、貧血やショックを起こすことがあるので、
早急に対応することが必要です。

 

抗がん剤など、周辺の組織に障害を及ぼすような薬剤を投与していた場合は、
薬剤が付着した箇所を速やかにティッシュなどで拭き取り、
十分に流水、せっけんで洗い落とし、その上で先輩看護師や医師に報告をします。

ルートに必要なのは「ゆとり」

留置カテーテルが抜けてしまう大きな原因として、
固定方法や長さなどルートに問題がある場合があります。

 

患者さんの行動や認識が原因となる場合もありますが、
ルートには「遊び」、つまり「ゆとり」が必要です。

 

・留置カテーテルの固定方法

 

留置カテーテルの固定では、ルートはループ上にし、
上下2箇所をテープで止めます。

 

すると、思いかけずに引っ張られたとしても、
ループ部分がクッションになり、抜けにくくなります。

 

ただし、刺入部については、カテーテルと皮膚の間に隙間があると、
針先が不安定になり、はがれやすくなるので、
カテーテルをドレッシング材などでオメガ型に包むように密着させ
留めるようにします。

 

・留置カテーテルのルートの長さ

 

留置カテーテルのルートの長さについては、
短すぎると体動などで抜けやすくなります。

 

しかし、長すぎても床についてしまったり、
足などに引っかかって抜けてしまう原因になります。

 

一般的には、点滴ルートにゆとりをプラスし、
通常の点滴セットのルートに1mの延長ルートを接続した長さを基準とします。

 

患者さんの身体状況やADL、行動範囲に応じて調節しましょう。

認知機能障害のある患者さんへのカテーテル留置

認知症など、認知機能障害のある患者さんへカテーテルを留置する場合は、
可能な限り、患者さんの視界に入らないように工夫をします。

 

認知機能障害のある患者さんは、
ルートが気になったり、不快感が我慢できず、
自分で抜いてしまうという自己抜去がおきてしまうことが少なくありません。

 

寝衣の内側にルートを通したり、
点滴台を患者さんの目の入りにくい場所におくなど、
なるべく見えないように工夫をしましょう。